ふるさと納税を確定申告する方法【2021年版】

 

ふるさと納税の確定申告の方法

このページでは、ふるさと納税e-Taxで自分で確定申告する方法について記載しています。

 

ふるさと納税の確定申告の要否判定について

ふるさと納税は以下の3つの条件の内、いずれか1つでも該当する場合は確定申告が必要になります。

  1. 確定申告年中(1月1日~12月31日)に寄付をした自治体の合計が6つ以上
  2. 寄付する際に、ワンストップ特例の申請書を提出しなかった
  3. ふるさと納税以外の以下のような理由で確定申告をする場合(i.e. 確定申告する場合は、上記1と2に非該当でも、ふるさと納税分も確定申告に必ず含む必要がある。)
    ・給与所得が2000万円以上
    ・高額医療控除
    ・RSUやESPPなども含め2か所以上から所得を得ている
    ・住宅ローン控除申請をする
    ・一般口座からの株式などの売買がある

 

確定申告で必要な書類

ふるさと納税を確定申告にするにあたり、「寄附した団体等から交付を受けた寄附金の受領証等」の原本が必要になります。無くさないように保管しておきましょう。

また、紙で確定申告書を作成する場合にも「マイナンバー」が必須ですので準備しておきましょう。

 

e-Taxで確定申告書を作成する方法

確定申告をする方は、ふるさと納税だけでなく医療費控除や年末調整していない収入など様々な申告を合わせて行うことがあるかもしれませんが、それらは全てまとめて申告書に記載できます。このページでは、ふるさと納税のみを申告する方法について手順を記載します。

RSUやESPPなどについても別のページでまとめていますので、必要であればご参考ください。

e-TaxのURL

以下のページからe-Taxにアクセスできます。特にアカウントなどの作成は不要です。

www.keisan.nta.go.jp

 

1. 「作成開始」ボタンを押す

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2. 提出方法を選ぶ。このページではシンプルに「印刷して提出」の手順を記載します。

マイナンバーカードでの提出、e-Taxで直接電子提出する方法は記載していません。正直逆に煩雑な気がしますのでお勧めしません。

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3. 昨年分の申告をする場合は「令和2年分の申告書等を作成」を選択

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4. 「ふるさと納税」の申告であれば、「所得税」を選ぶ

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5. 「作成開始」を押す

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6. 質問項目に適宜回答を入力する

  • 生年月日: 申告者の生年月日を入力する。
  • 給与以外に申告する収入はありますか?:もしふるさと納税の控除のみを申告する場合は「いいえ」を選ぶ。 
  • お持ちの源泉徴収票は1枚のみですか?: 一般的な会社員で1枚の源泉徴収票のみの場合は「いいえ」を選ぶ。
  • 以下のいずれかの控除を受けますか?: 「ふるさと納税」の控除をするため「はい」を選ぶ。
  • 以下の控除の他に確定申告で追加する控除や年末調整の内容に変更はありますか?: ふるさと納税」の控除のみであれば「いいえ」を選ぶ。
  • 税務署から予定納税額の通知を受けていますか?: もし予定納税を行っている場合は「はい」、そうでない場合は「いいえ」を選ぶ。予定納税の詳細はこちら。予定納税している場合は、必ず「はい」で入力しましょう。

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7. 源泉徴収票の入力

すでに年末調整をしていても、再度源泉徴収票の従って入力を求められます。面倒ですが、源泉徴収票を参照して入力を行います。「入力する」を押し、入力を進めます。

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源泉徴収票が手元にあれば、どの項目を入力するかはかなりわかりやすくなっていますので、それに従って入力します。 入力漏れに注意したいところです。基本的に源泉徴収票のすべての数字を入力することになります。

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8. 源泉徴収票の入力を完了すると、収入・所得の入力画面に進みます。もしふるさと納税の控除のみを行う場合は、追加での入力は不要です。「入力完了(次へ)」を押します。

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9. ふるさと納税は「寄付金控除」になります。寄付金控除の行の「入力する」を押します。

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10. 寄附先から交付された証明書等の入力画面になるので「入力する」を押します。

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11. ここでふるさと納税の情報を「寄附した団体等から交付を受けた寄附金の受領証等」を見ながら入力していきます。

  • 寄附年月日: 「寄附した団体等から交付を受けた寄附金の受領証等」から転記
  • 寄附金の種類:都道府県、市区町村に対する寄付金(ふるさと納税など)」を選択
  • 都道府県又は市区町村のどちらに対する寄附か選択してください。: 寄付先が都道府県か市区町村かのいずれかを選択します。すると、都道府県と市区町村を選ぶリストボックスが表示されるので、正しく選択します。
  • 支出した寄附金の金額: 「寄附した団体等から交付を受けた寄附金の受領証等」から転記
  • 寄附先の所在地(全角28文字以内): リストボックスを選ぶと自動的に表示。基本的に変更不要。
  • 寄附先の名称(全角28文字以内):  リストボックスを選ぶと自動的に表示。基本的に変更不要。
  • ふるさと納税に係る総務大臣の指定の有無: チェックしない

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12. 複数ある場合は以下のボタンを押し、11のステップを繰り返して入力

  • 別の寄付先を入力する: 寄付先の市区町村がことなる場合はこちらから。1からまた入力することになります。
  • 同じ寄付先をもう1件入力する: 寄付先の項目が残ったままになります。入力が少し楽。

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13.  すべてのふるさと納税したデータの入力が完了したら、「次へ進む」を押します。

 

14. 自動的に計算された控除額の結果が表示されます。

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15. 「所得控除入力」画面に戻りますので、特に追加の控除項目がない場合は、「入力終了(次へ)」を押します。

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16. 「税額控除・その他の項目の入力」の画面に進みます。特に追加の控除項目がない場合は、「入力終了(次へ)」を押します。

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17. すべての入力が完了し、納付金額が表示されます。内容を確認し、「次へ」を押します。

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18. 扶養家族などの入力画面に進みます。必要に応じて入力し、完了したら「入力終了(次へ)」を押します。

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19. 住所、氏名などの入力を適宜行い、「次へ進む」を押します。

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20. マイナンバーを入力し、「次へ進む」を押します。

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21. 申告書のPDFがダウンロードできる画面に進みます。PDFをダウンロードし、印刷します。(申告内容によって帳票の数が違います)

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22. PDFをダウンロードした後、「次へ進む」を押します。

 

23. 入力データを.dataというファイル形式で保存できますので、是非やっておきましょう。もし後で修正したい場合などに便利です。

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24. 印刷した様式の以下に、押印します。

  • 申告書B第一表
  • 申告書B第二表

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25. あとは内容を確認して所轄の税務署へ郵送、または持参して完了です。「寄附した団体等から交付を受けた寄附金の受領証等」を合わせて郵送することを忘れないようにしたいところです。

 

注意点

「17. すべての入力が完了し、納付金額が表示されます。内容を確認し、「次へ」を押します。」で計算結果が示されますが、その結果として納付または還付となることがあります。むしろそうなることの方が多いかと思います。その場合は以下に注意して都合の良い方法で、納付または還付しましょう。

納付の場合

以下のいずれかの方法を選べます。

  • 納付書
    税務署または金融機関の窓口で直接納付する方法です。納付書は税務署からもらう必要がありて迄ス。直接税務署へ確定申告書を手持ちするのであればこの方法でもよいかもしれません。
  • 振替納税
    確定申告書を郵送するのであれば、こちらの方法がおすすめです。上記ステップ17の次に銀行口座などを入力すれば、「振替依頼書」を合わせて作成できるので、その他の確定申告書類と合わせて郵送します。指定した銀行口座から自動的に引き落としされます。

還付の場合

  • 還付金を受け取る銀行口座を入力すれば、還付されるみたいです。

 

まとめ

以上かなり細かくふるさと納税の確定申告書作成の方法について記載しました。

ステップが多いですが、特に難しい点はありませんので、是非チャレンジしてみてください。

なお、あくまで私個人での経験に基づく情報で記載しています。もし間違いなどありましたらご指摘いただけると幸いです。

 

ふるさと納税以外にも確定申告が必要である場合は、別途詳しく記載しているので、是非ご参照ください。

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